第56回 情報科学若手の会 参加者・発表者の受付を開始しました

第56回 情報科学若手の会 参加者・発表者の受付を開始しました

情報科学若手の会とは

情報科学若手の会とは、情報科学に携わる学生、若手研究者、社会人のディスカッションと交流の会です(昨年の開催報告)。
幅広い分野から参加者を募り、互いの交流を深めることで新たな発想が生まれることを目指しています。 インフォーマルな雰囲気ですので、これから研究を始めるという方も是非ご参加下さい。

51th


開催概要

開催日程

2023年10月7日(土)〜9日(月・祝)(2泊3日の合宿形式)

7日は14時集合(13時30分受付開始)、9日は12時解散を予定しています。

土日のみ、あるいは日曜のみの参加なども可能です。参加申込みの際に併せてご連絡ください。

場所

軽井沢研修所(長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉大日向5607

宿泊は男女別の相部屋となります。建物内は禁煙です。

参加費(食費・宿泊費込)

  • 学生: 5,000円
  • 社会人: 20,000円

(1) 複数の参加区分に該当する方は、該当する区分のうち、いずれか金額の高い方を適用させていただきます。 (2) 一部の日程のみ参加される場合でも参加費の減額はありません。

交通費補助

  • 学生/社会人1年目には交通費の一部補助を実施しております。
  • 予算状況により、一般/ショート発表に採択された学生、学生、社会人1年目の優先順位となります。
  • 他(所属組織等)から補助を受けていない方に限ります。

参加費の支払い・キャンセル

参加費は事前にお支払いいただきます。 お支払い方法は、以下の2通りです。

  • クレジットカード払い
  • 銀行振込

クレジットカード払いの場合

  • 参加申し込みを受け付けたのち、支払い用のIDとパスワードを発行いたしますので、そちらで決済をお願いいたします。

銀行振込の場合

  • 参加申し込みを受け付けたのち、情報処理学会から以下の3つを郵送いたします。
    • 請求書
    • 郵便振替用紙
    • 送金連絡票
  • お送りした郵便振替用紙を使って振り込んだ場合、手数料は無料です。
    • それ以外の方法で振り込みをご希望の場合は、送金連絡票に必要事項を記入して、下記照会先にご連絡ください。
  • 海外にお住まいのご参加者様には、情報処理学会からメールにて支払いについてのご連絡をいたしますので、確認をよろしくお願いいたします。

振込期限・参加取消期限は、2023年9月30日(土)です。 参加申込み後やむを得ず参加を取り消される場合や、お支払いが遅れる見込みがある場合は、info [at] wakate.org まで連絡をお願いします。

※ 9月30日までに取消しの連絡が無い場合は、参加費の払い戻しはできません。
※ また、参加費を振り込まないことにより、自動的に参加取消しにはなりません。
※ 9月30日までに取消しの連絡が無い場合は、参加の有無にかかわらず参加費をお支払いいただく必要があります。

Twitterのハッシュタグ

#wakate2023


招待講演

講演者

京都大学大学院 情報学研究科情報学専攻 通信情報システムコース
諏訪 敬之 様

プロフィール

2016年東京大学工学部計数工学科卒。
2017年度IPA未踏人材育成・発掘事業の1プロジェクトとしてSATySFiを開発。
2018年東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻にてプログラム検証についての研究で修士(情報理工学)取得後,民間企業で3年半ほどバックエンドエンジニアとして従事。
その後2023年度より転職,同時に京都大学大学院情報学研究科の博士後期課程に進学し,型システムなど計算機言語の研究に引き続き取り組んでいる。

題目

実用水準のプログラミング言語を個人規模でつくる

概要

素晴らしいことに,昨今は多くの方が趣味で言語処理系を実装し公開するようになってきました。言語処理系の何に面白さを見出すかは人それぞれで,既存言語の処理系をつくる人がいれば言語自体から設計する人もおり,目的やこだわって実装したい箇所も,構文の工夫から生成するコードの最適化まで多岐に亘ります。また,実装すること自体の動機も,ちょっとした実用のためだったり,自分自身の理解や達成感のためであったり,人それぞれ様々だろうと思います。

そのような背景にあっても,明確な用途の意識を持った言語を(自分だけに限らず)多くのユーザが実用できるくらいの水準で作り込もうとしている人はもしかすると案外少ないかもしれません。講演者は(広く使われていると言うには程遠いですが)自ら設計・実装したSATySFiという言語を自分自身も含めた一定数のユーザに実用してもらい,また特に熱心なユーザから処理系本体の改善を提案してもらったり周辺ツールを自発的に開発してもらったりするに至った経験があり,こうした体験をこの機会に共有できればと考えています。個別具体的な事例については,とりわけ私個人がこだわりがちな型システムについての話が多くなると思います。

実用を目的として言語を作り込むのはチマチマとした改善を継続する地味ながら執念を要する開発ですが,自作した言語のおかげで自分自身ひいてはユーザの皆さんが楽しんでコーディングし,面白い物を制作したり高い生産性を発揮できていることが感じられたときの歓喜はひとしおです。本講演が皆さまにとって「私も自作言語を実用水準へとドッグフーディングして開発してみよう」と思えるような刺激となれば欣快の至りです。

若手特別講演

講演者

グーグル合同会社
hikalium 様

プロフィール

低レイヤソフトウェアエンジニア。小学生のころに「30日でできる!OS自作入門」という本に出会ってしまったことで道を踏み外し、現在に至る。CPUの命令セット仕様書を読むのが好き。学部時代は不揮発性メインメモリを活用した、OSレベルでの透過的なプロセスチェックポインティングの手法について研究していた。現在はGoogle Japanにて、ChromeOSのカーネルや仮想化周りの開発やパフォーマンス改善を行っている。

題目

趣味を研究、そして仕事にするまで — なぜ低レイヤは大事なのか、そして楽しいのか

概要

「週末何してた?」「OSつくってた!」 私をここまで低レイヤに駆り立てる理由とは一体何か。なぜ趣味も研究も仕事もOSで通してきたのか。その背景を説明したら、きっとみなさんも低レイヤのことが大好きになること間違いなし!…かどうかは分かりませんが、低レイヤの魅力と楽しさを、経験を交えて皆様にお話しします!

ショート・一般発表

9/19時点で確定している方のみ紹介します

  • 佐田淳史 (立命館大学)
    • ニューラルネットワーク組み換え自動化ソフトウェアの研究開発
    • キーワード: 深層学習、自動化、Yolo
  • 松本直樹 (京都大学)
    • コンテナ技術における最新の研究動向
    • キーワード: コンテナ、OS
  • 矢田宙生 (早稲田大学大学院 / 株式会社メルカリ)
    • 大規模言語モデル(BERT)を活用したニュース推薦のPyTorchによる実装と評価
    • キーワード: 推薦システム、ニュース推薦、深層学習、大規模言語モデル
  • 上田蒼一朗 (京都大学工学部情報学科)・野崎愛 (東京大学情報理工学系研究科)
    • Wasmを実行するunikernelとWasmコンパイラの開発
    • キーワード: WebAssembly、unikernel、コンテナランタイム
  • 冬鏡澪 (東京大学工学系研究科物理工学専攻)
    • 大規模で実用的な量子計算のためのソフトウェアとアーキテクチャ
    • キーワード: 誤り耐性量子計算、量子誤り訂正符号、量子クラウド
  • 杉浦一瑳 (大阪大学基礎工学部情報科学科)
    • AIセキュリティはなぜセキュリティ分野なのか
    • キーワード: AIセキュリティ・プライバシー
  • 黄英智 (株式会社DeNA)
    • GoのORMを自作してみる
    • キーワード: データベース、SQL、Go、自作、リフレクション

発表形式

一般発表、ショート発表

発表者の皆様の研究やご興味をお持ちの話題についてご発表いただくものです。ある分野や技術に関するチュートリアルのような発表も歓迎します。

  • 一般発表: 発表30分 + 質疑応答10分
  • ショート発表: 発表15分 + 質疑応答10分

参加者の皆様に何らかの体験をしていただくハンズオンを含む発表も歓迎します。発表時間など調整しますので、発表申し込みの際にその旨をご連絡ください。

ライトニングトーク

発表者の皆様に自由に短い時間(5分間)発表していただくものです。


参加・発表申込

現地参加を希望される方は、第56回 情報科学若手の会 参加申し込みフォーム より必要事項を記入しお申し込みください。

発表を希望される方は、 第56回 情報科学若手の会 発表者申し込みフォーム から登録してください (※ 発表者の方も別途参加申込みが必要です)

後日調整の上発表者を決定し、発表希望記入フォームにご記入いただいたメールに結果をお送りいたします。 なお、ライトニングトークは若手の会の当日も募集いたします。

申込締切

2023年9月30日(土)


行動規範

すべての参加者は情報科学若手の会が定める 行動規範 を一読した上で、スムーズな進行にご協力ください。

個人情報の取扱について

本イベントでは、情報科学若手の会が定める プライバシーポリシー に従って、申し込みの際に頂いた情報を利用させていただきます。

主催

一般社団法人 情報処理学会 プログラミングシンポジウム委員会

連絡先

  • お問い合わせや発表申込など : info [at] wakate.org

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株式会社Preferred Networks 様 株式会社リクルート 様 LINEヤフー株式会社 様 Jane Street 様

情報科学若手の会幹事

  • 久下 柾 (奈良先端科学技術大学院大学)
  • 石 立行 (東京大学)
  • 井上 紘太朗 (LINEヤフー株式会社)
  • 武田 真之
  • 田中 京介
  • 松本 直樹 (京都大学大学院)